セカンドハウスローンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
その名の通り、住宅などを購入するためのローンサービスなのですが、自宅用の住宅のために借りることは出来ません。
別荘用の住居や通勤用の住居などのために借りるのがセカンドハウスローンとなっております。
こちらではそんなセカンドハウスローンについて解説しますので、ぜひご参考にしてくださいね。
セカンドハウスローンとは
冒頭でも説明しましたように、セカンドハウスローンとは居住用の自宅とは別に持つ家を持つ場合に利用するローンのことです。
リゾート地の別荘や通勤・通学のためのセカンドハウスだったり、マイホーム以外の家を持つことを考えている人が利用するサービスとなっております。
セカンドハウスローンは住宅ローンとは別サービスのため、金利やサービス内容が異なるローンサービスです。
自宅用の住居に使うことは出来ないので、マイホームの住居を購入しようと考えている方は、マイホームローンのサービスをご利用ください。
下記にセカンドハウスローンの特徴について紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
金利がマイホームローンよりも高め
セカンドハウスローンはマイホームに比べ、贅沢品という感覚がある商品です。
そのため、金利がマイホームローンよりも高くなっておりますので、ご注意ください。
マイホームローンですと住宅ローン控除も利用できるなど、生活を援助するための制度があるのですが、セカンドハウスローンにはそうした援助もありません。
セカンドハウスローンはマイホームローンより何かとお金がかかってしまうローンサービスだということですね。

一般的な住宅ローンとの違い
セカンドハウスローンは、一般的な住宅ローンとどのように違うのでしょうか。
その最も大きな点が、金利です。住宅ローンとして、日本ではマイナス金利が導入された事もあり、現在が期間固定や変動金利ならば、1%を切るものも多く提供されています。
住宅の購入にあたり、一般的なローンと比べても安くなっているので、ここまで低金利に設定されています。
セカンドハウスローンの場合、住宅ローンと比べると約3~4%と、高くなっています。やはり、別荘購入の目的であるための理由であると言えます。
別荘は贅沢品として扱われ、高金利でも返済能力があるような人しか利用しない他、万一返済できなくなった時のために、あらかじめ高金利にさせている観点から、別荘を持つ事自体、それなりの資産を持つ富裕層が多いと思われます。
ただし、富裕層とは言え、その先もずっと高収入が続くとは限らない事であり、金融機関として返済ができなくなった際のリスクを考えているものです。
・・・参考までに、一般的な住宅と違い別荘は必ずなくてはならないものではなく、贅沢品としての見解がなされます。
宝石やアクセサリーなども含めた、生活必需品ではない高級品を購入するにあたり、富裕層が対象なのだから、多少金利を上げても返済能力があるだろうといった事情が、高金利の裏側でしょう。
審査がマイホームローン以上に厳しい
金利が高めに設定されているということですが、審査についても厳しくなっているのです。
セカンドハウスローンを利用する場合、住宅ローンなどを利用していることもあるかと思われますが、そうなりますと返済の負担が多くなります。
銀行としても、返済の負担が多くなっても利用者が大丈夫か確認する必要があるため、セカンドハウスローンの審査は厳しいのです。
セカンドハウスローンの審査に通過するためにも、住宅ローンの返済などはきちんと行っておきましょう。
その住宅ローンを返済するにあたり、返済途中の場合はさらに厳しくなります。
自身の勤務先が大企業でない場合や、安定した収入が見込めないといった場合は審査がおりません。
投資用住宅の購入費用を借りることはできない
セカンドハウスローンを投資用の住宅の購入資金として借りようとしている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、セカンドハウスローンはあくまで「別荘」として使うためのローンサービスです。
ローン申込者が第二の住居用として使うことを目的としていないと、借りられないサービスとなっております。
賃貸物件の購入を目的とした使い方はできないようになっているので、その点にはご注意ください。
賃貸に利用する投資用の住宅を購入する際には、投資住宅のためのローンサービスを利用しましょう。
以上のように、住宅ローンと比較するとセカンドハウスローンは何かと利用しづらいイメージがあります。
生活必需品である住宅の購入に充てる住宅ローンに比べますと、援助なども受けられないため、どうしても割高になってしまうのが残念ですね。

セカンドハウスローンよりもセカンドハウスにも利用できるフラット35の方がお得?
フラット35は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供しているローンサービスです。
全期間固定金利住宅ローンとなっており、最長35年の返済計画などが確定しているというシステムになっております。
返済終了までの借り入れ金利や返済額が確定するという方式の、住宅ローンとはまた違ったローンサービスです。
このフラット35ですが、マイホーム以外のセカンドハウスを購入するための費用として購入することも出来ます。
そう、購入目的が限定されているセカンドハウスローンに比べて、フラット35の方が柔軟に利用できるのです。
また、金利についてもセカンドハウスローンの購入に利用するよりもお得となっています。
別荘や通勤・通学用の住居の購入を検討しているのでしたら、ぜひフラット35の方を利用してみてはいかがでしょうか。
*セカンドハウスローンとフラット35の異なるポイント*
セカンドハウスローン | フラット35 | |
---|---|---|
借り入れ額 | 2000万円 | 2000万円 |
返済期間 | 20年 | 20年 |
金利 | 3.25% | 1.54% |
毎月返済額 | 113,439円 | 96,877円 |
総返済額 | 27,225,246円 | 23,250,464円 |
フラット35それぞれの比較
フラット35は固定金利であるため、最初に決められた金利で返済がずっと続きます。
なるべく安い銀行で借り入れる事で、このフラット35のメリットを最大限に活用できます。
フラット35は、すべての銀行にて取り扱いを行っているわけではありません。金利の安さで評判があるネット銀行の中には、フラット35を取り扱っていなかったり、金利等があまり安くないといったところもあります。
参考程度ですが、フラット35を取り扱う銀行の金利等を比較したものを解説します。
*フラット35取り扱い銀行ごとの比較表(一例)*
金利(15-20年固定) | 金利(21-35年固定) | 融資手数料 | |
---|---|---|---|
楽天銀行 | 1.01% | 1.12% | 1.08~1.404% |
ARUHI | 1.01% | 1.12% | 2.16% |
住信SBI | 1.01% | 1.12% | 2.16% |
ARUHIは、フラット35取り扱い専門銀行として、全国ナンバー1のシェアを誇る銀行であり、フラット35を取り扱う業界としては最古参にあたる経歴を持っています。
そして住信SBIネット銀行は、住宅ローン業界としてナンバー1の人気度であり、フラット35の提供を新たに開始した銀行です。
どの銀行も、フラット35のサービスに定評があり、安心して手続きができるので、比較して検討する事をすすめます。

ローン返済にお困りなのでしたら生活費などを消費者金融で借りましょう
当記事を閲覧している方の中には、住宅ローン、セカンドハウスローンの返済に追われているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ローン返済が滞りますと、セカンドハウスローンの審査にも不利になってしまい、審査落ちしてしまう恐れもあります。
住宅ローン・セカンドハウスローンの返済にお困りでしたら、生活費などを消費者金融で賄い、その分を返済の費用にしてみましょう。
ローン返済の間の生活費にお困りなのでしたら、消費者金融アコムの利用をお勧めします。
消費者金融アコムは即日キャッシングが出来、尚且つ30日間の無利息キャッシングサービスもあるため、ちょっとした生活費を借りるのにオススメの消費者金融なのです。
ローン返済をきちんと行っていれば、セカンドハウスローンを利用していても審査に通過できる見込みはあります。
逆に、セカンドハウスローンの返済を遅らせるといったことをしていると審査落ちしてしまうので、そうなる前に利用することにしましょう。
フラット35にはこんな制度もある
ここまでフラット35について解説しましたが、その中でもいくつかの制度が存在しています。
誤解を起こさないよう、ここで簡単に解説していきます。
フラット20:フラット35において融資・返済期間が20年以下である場合に、これよりも金利が低く設定される制度です。フラット35として商品化されている事が多く、返済期間が15年以上20年以下に限定されるところを除けば、同一の性質です。
フラット50:2009年より長期優良住宅と認定された住宅に対して、最長50年間の超長期間固定金利で貸付が可能な商品で、これまで35年超の長期固定の住宅ローンはトヨタファイナンスが提供していた事例があります。